2009年6月 9日 (火)

例のアンプを組み立てよう!

Assembled

Assembledset

何度もココでも紹介しているLA4902アンプですが、6月20日にエンカフェ高円寺でキットの組立を皆でやろうというオフ会が開かれることになりました。

講習会っていう名前がついてますが、皆でテーブルを囲んで一緒にキットを作りましょうって感じになると思います。

申込はencafe SNSに入会しないと出来ないようになっちゃてるようですが、場所の案内はこちらに載っています。時間は未定になっていますが、おそらく14時開始と言うくらいになると思います。

写真のアンプ基板はスピーカーの箱の上にぴったり乗るサイズになっていますので、上に乗せれば一体型になります。あと、バッフルは乳白色になると思います。

2008年10月14日 (火)

LA4902アンプキット販売中

La4902sch

と言うわけで、LA4902の基板の頒布も開始したわけで、説明書も公開しないといけません。まずはとりあえず回路図です。基板だけを1000円としましたが、パーツ付きのキットも造ったところ、こちらの方が大人気ですね。いちおう標準パーツを入れたセットを2000円で頒布中ですので、欲しい方はお声掛けください。

部品表はこちらになります。(どうもtableがうまく書けずに不満な表ですが、内容は間違ってないのでとりあえず良しとします)

Part Value Device Package Description
C1 2.2u OS OS con
C2 1000p Ceramic
C4 2.2u Chemicon
C5 2.2u Chemicon
C6 22u/25V Chemicon
C7 47u/25V Chemicon
C8 0.1u film Film Capacitor
C9 0.1u film Film Capacitor
C10 1000u/25V Chemicon
C11 2.2u Chip ceramic 2012 No mount
CN1 Stereo Jack MJ352W-C or C-2384
CN2 2Pin Terminal
CN3 DC JACK 2.1φ center plus
D1 1S4 Shotkey diode
IC1 LA4902 DIP28H
L1 220uH LHLC10NB221K for compact installation
L2 180uH HP-022Z for good sound
Q1 2SD1828 TO220 NPN Transistor
R1 2.2 R1/2W
R2 10k R1/8W
R3 10k R1/8W
R4 2.2 R1/2W
R5 2.2 R1/2W
R6 330 R1/8W
R7 330 R1/8W
SW1 3Pin Slide SW No mount
VR1 10k RK10J12E Pin compatibles

基本的に極性がプラスの方に四角いランドを置いてあります。LA4902の1番ピンも四角にしてあります。組立時に目印になってやりやすいだろうと思います。

R6,R7はステレオ入力をモノラルに抵抗ミックスしている部分なので、ここは単にモノラルアンプとする場合には、R6を取りつけずに、R7をジャンパーにしちゃってください。ボリュームも外付けする場合には、適宜ランドを使うなりなんなり工夫してみてください。最終的にC5の入力に入ってくれればOKです。C11はOSコンの代わりにチップセラミックでも使ってみようかと思った名残ですので、乗せません。C2はLA4902の隣接ピン同士ですので、チップセラミックを直接ピンにハンダ付けしても良いと思います。位相補償用のCだと思うので発振傾向が疑われる場合にはもうちょっと大きくしてみたりと調整してみてください。(ま、この値で大丈夫だろうとは思いますが)3pinのスライドスイッチは2.54mmピッチのなら何でも良いのですが、スタンバイスイッチなので特に無くても問題ないのでキットには含めてありません。トグルスイッチを使うとシルクの矢印が逆になる怖れがあります。スタンバイ端子は紛らわしい名前で、10kでプルアップするとアンプが動きます。プルダウンでスタンバイ状態に落ちて音がでなくなります。

おそらく音質に大きな影響を与えるのは、コンデンサではC5とかC1、あと電源の平滑コンデンサC10あたりかと思われます。まずはC5を高級なコンデンサに変えてみると面白いかも知れないですね。そうそうC8,C9も出力の高調波を落とすためのフィルタになるので、性能は音質に影響を与えるハズですね。コイルは出力用の電源を生成するスイッチング電源回路の肝なので大事だと思います。やはり大きいコイルの方が大音量の時の余裕が違います。ここが秋月キットとの最大の違いかも知れません。Q1はfTが30MHz以下程度のものを使えということでしたので、秋月で安かった2SD1828を使ってあります。インダクタと共にもっと小さいものでも音は出るので、大音量で使わない前提であればコンパクトにまとめても良いと思います。2SD667あたりでは実験してあったと思います。TO92を背高にしたようなパッケージですね。

今回は電源はキットに含めてありませんが、秋月の12Vもしくは15VのACアダプタあたりでも良いですし(とりあえず一番小さいタイプでも十分な音は出ます。電流計を眺めていても8Ω負荷だと300mA流れることはあんまり無いくらいですね。実験用電源のデジタル電流計の応答性は鋭くないでしょうが...)、お勧めはこちらの写真にもあるようにeneloop 8本ってのが良いです。これで10時間くらいは鳴らせると思いますので、電源を探さずにどこでも鳴らせるので便利です。

<追記@2010.1.31>@nobiさんにチラッと紹介してもらいましたが、組み合わせに便利なスピーカーと箱、バッフルのセットも¥3,000で受注生産してます。(バッフルが削りだしなので、作り置きするの大変なので)全部セットで¥5,000ですね。音は聞いていただかないとしかたないのですが、図体の割には(葉書の半分程度)非常に良く鳴ります。アコースティックな女性ボーカルとかめっちゃ気持ち良いです。キットはそれなりにハンダ付けの経験がある人じゃないと難しいので、どうしても欲しいという方には組立済み品も1万円で提供します。(限定5台)

2008年9月23日 (火)

LA4902アンプ組立

Assembled

Assembledset


と言うわけで、やっとこさ赤い基板も組み立てて音出ししてみました。相変わらず快調&Good sound!!

来月の光が丘のインラインスケートフェスティバルでも使うので、とりあえず3枚組みました。どれもしっかり一発動作でいい感じに鳴ってくれてます。さすがに一気に組み立てて疲れましたが、良かった良かった。さて、バッフルの切削もしないとスピーカーセットが出来ないし、その次はミキサーの改造もしておかないと... スターターの改修もあるしけっこう色々あって大変だぁ。(^^;

2008年9月20日 (土)

基板到着

PCBCARTに発注してあった基板が到着しましたぁ。今回は3種類のボードを発注していたんですが、一つはネタバレしたくないので、ちゃんと動いてからご紹介。:-) とりあえず、赤いLA4902アンプボードと、緑の超小型のiPodコネクタ用の基板です。

Redboard Conboard

写真を並べちゃうと縮尺が全く分かりませんが、アンプの方は貫通部品が並ぶので79mm x 40mmの基板になっています。。例の小型スピーカーの上(ま、下でも良いんですが)にぴったり乗るサイズです。かたやiPodのコネクタ用の基板はコネクタのハウジングの中に収まるような大きさなので、17mm x 13mm程度しかないです。赤いボードの上に12枚は並ぶ勘定ですね。アンプ基板は秋月がキット出しちゃいましたけど、たぶんパターンの質はこっちの方が良いだろうと思うので、音は良いんじゃないかなぁ〜と期待してます。

Connector

Con2

ハンダ付けはされていませんが、コネクタのハウジングに収めてやるとこんな感じです。裏もこんな感じ。余裕で入っていますが、たしか千石とかで売ってる小型のハウジングにも入るサイズにしたんでこのサイズなんだったと思います。サイズ決めたのはこれの頃なのでその時の経緯をちゃんと憶えてないんですよねぇ。千石のコネクタは4段になっててハンダ付けが大変なので、両面に簡単にハンダ付けできるこのタイプが好みです。ちなみに、このコネクタはこちらで買えます。なぜかスウェーデンから郵送してくれます。いちおうランドとしては、Audio outのL/R/GND、リモコン用のシリアル、USB充電用の5V入力、3.3Vの電源出力が取れるようになってます。回路図はこんな感じです。

Schematic

Connectorpins

なお両方とも30枚ずつ作ってあるので、欲しいって言う方がいたらコメントでもつけてみてください。アンプ基板は¥1000/枚、コネクタ内の基板は¥300/枚ということにします。コネクタ自体も欲しいのであれば、さらに¥300/個っていうことでお願いします。コネクタは9/30までで締め切って発注しようと思います。

ここによるとR1には接続された機器の種別を示すための抵抗を入れるようなんですが、どうやら最近のiPodでは別の手段に変っているようです。あまりこの辺は期待しない方がいいです。3.3Vのパワーもたぶん機器判別のネゴシエーションが終わらないと出てこないっぽいので、期待しない方が良いと思います。(R1に470Kを入れたらiPod miniでは出てきましたけど、iPod touchではダメでした)たぶん充電も出来ないんじゃないかな〜〜と思います。

2008年9月11日 (木)

LA4902基板発注

La4902

先日PCBCARTにLA4902の基板を発注しました〜。いちおう多めに作ったので30枚ありますので、頒布希望の方はコメントでもつけてみてください。

20日くらいには来るんじゃないかと思うので、到着次第写真も乗せます。

今回はなんかカッコいいかな?と思って赤い基板にしてみました。初期費用が$15高くなっちゃうんですけど、形重視ってことで。:-)

なんだかスゴい間が空いちゃいましたねぇ。この間はEngineer Awardの作品作ってみたり、それで最優秀賞取ったりして、その後はiPhone向けのアプリの開発にハマったりしてましたぁ。

いちおう大賞作品の説明はここにも出そうと記事を書いてたんですが、長過ぎてまだ全然終わりましぇん。このままだと、トラ技に書いた記事の方が先に出ちゃいかねませんなぁ。(^^; (たぶん11月号に掲載です)

2008年1月 8日 (火)

LA4902モノラルアンプ

以前秋月で買っておいたLA4902を使ってモノラルアンプを組み上げました。2個で300円と安いんですが、ちょっと面白い方式の石で結構いい音するんですよね。DIPではあるんですがピッチが細かいちょっと特殊なパッケージなので、基板を起こしました。いつも通りEAGLEでパターンを引いて、エッチングはせずにEGX-300で切削です。

1 2
Blank

モノラルアンプなので、出力端子(青いの)は2ピンです。ICの横のスイッチはスタンバイコントロールのスイッチです。いちおうiPodとかに繋いで使えるようにしたので、ステレオ入力を抵抗でミックスしてカップリングコンデンサ経由でICの入力に突っ込んであります。ボリュームもiPodのを使えばいいので基板には乗せてありません。

Blank

6 5
Blank

基板の裏を見ると切削で作られたパターンがよく見えますよね。裏面には表面実装部品も乗っています。3pinの小型部品はショットキーダイオードです。ピンもランドも非常に小さいのでハンダ付けは結構大変です。さらにレジストも乗っていないので気をつけないと横のグランドプレーンに簡単にショートしてくれちゃうので、ハンダ付けは非常に難しいです。

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Blank

なんでわざわざモノラルアンプなのかというと、スーパーウーファを作ろうっていうネタもあるんですが、とりあえずHardOffでジャンクで1000円で買ってきたベースアンプをまともに鳴らしたいってのがあったんですね。なんせジャンクなんでボリュームは全部ガリってるし、屋外で使うのにバッテリからインバータ経由で使うとインバータのノイズが全部乗ってくるという代物でした。(平滑コンが容量抜けしてたんでしょうね)

トーンコントロールなんて入れてないので、そこのボリュームは全部ネジで封鎖、ヘッドホン端子もDCジャックに化けてます。もうちょっと体裁良く塞ぐ方法は検討中です。なんせそこそこの音量で鳴らす事を想定してるので、あんまり緩い固定だとびびったりしそうですからねぇ。

これでとりあえず目的の屋外利用しやすいDC仕様のアンプができ上がったわけです。音もなかなかGoodです。18Vくらいまでかけられるので、もうちょっと音量は頑張れるかも知れませんが、とりあえず12V1AのACアダプタを使用して部屋でBGMかけとくには十分すぎるくらいの音量にはできてます。箱の中にはまだ余裕もあるので、バッテリ内蔵なんてのも面白いかも知れませんね。

ま、ともあれ2000円以下くらいでこれくらいのクオリティの物がえられれば、とってもお得だと思います。頒布希望でもあればまたPCBCARTで基板量産しましょうかねぇ。ご希望があれば、コメントでもつけてください。

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