« 2010年5月 | メイン | 2011年11月 »

2010年9月18日 (土)

AUGM TOKYOの配信機材

2010/9/4のAUGM TokyoでのUstream配信の機材構成はいろんな意味で当たりだったと思うので、まとめておきたいと思います。(録画はこちらからどうぞ)

基本的にMacBook Pro2台でUstream配信と、モニタ、タイムラインの監視を分担しました。今回はFMLEとCamTwistを使って1台でStreamの配信を行い、もう1台でBroadcasterを使って放送/録画の制御と、放送モニタ、タイムラインの監視を行いました。こうすることで、カメラ操作とスイッチングを一人(私)がやって、もう一人が録画操作とタイムラインの監視、放送のモニタというバランスの良い分担ができたわけです。

タイムライン上の不適切発言の削除やspammerの追い出しなどはUstreamにログインしたマシンからでないとできないので、Broadcasterの操作とタイムライン監視は1台にまとめる必要があったのと、CamTwistとFMLEと比較的重い作業をしているマシンにさらにモニタのH.264のデコード負荷を与えたり、操作者にTL監視までの負荷を与えずにカメラとスイッチングやテロップ等の絵作りに集中させることが出来たのは良かった点です。

モニタ側のマシンは、Broadcasterでサーバーからのモニタと、さらに通常にアクセスしたサーバーからのモニタのH.264を2系統のデコードとタイムラインの表示ということで、割と軽い負荷で済んでいました。モニタ側PCの操作も基本的にはTLの監視とプレゼン毎に切った録画の操作が主業務で、あとはサブミキサの微調整程度で十分余裕を持って対処できる仕事割だったと思われます。当初の予定からは、もう一つ仕事が加わってしまっていて、手元カメラの画像をモニタ用のMacの外部モニタ出力から配信用マシンに送っていたので、それの操作も必要になっていましたが、パニックになるほどの仕事量でも無く収まったかと思います。

以下が、全体の配線図です。

Augmust_2

それなりに複雑なシステムですが、会場のディスプレイにも手元カメラや発表者のプレゼン画面を表示しつつ、それをカメラで撮ってUstreamに流すと言う事ではなく、VGAのビデオキャプチャで場合によっては会場にいるよりも見やすくUstreamに流せたと思いますので、かなりのQualityになっていたと思います。

あと、棒の先に付けたC905mが俯瞰映像を撮ってくれたので、これも会場の雰囲気を伝えたり、メインのDVカメラを振る間の中間映像として使うのに非常に便利だったと思います。幟を立てる支えの棒をホームセンターで安く売っているので、それを使うのが伸縮機構とかもついていて3mくらいまで伸びて非常に便利です。(この写真この写真この写真の白い棒がそれですね)

もう一つカメラとして、iPad等でのデモを撮るために手元カメラを用意しましたが、これは普通にNTSCのコンポジット信号が出てくるような小型の監視カメラを使いました。これらは秋月電子で売っているこのカメラ(ネジ穴が上下両方にあるのもGood)と、このレンズの組み合わせを1/4インチのネジに変換するアダプタを付けたブームスタンドに取り付けたものです。このカメラシステムも、アイリスからズーム、ピントまでフルマニュアルで、調整さえちゃんとしてやれば変にオートで迷ったりしないし、比較的小型で良かったんじゃないかと思います。

当初の予定ではこのカメラについてもいったんアップコンバータでVGAにしてVGA切替器を通してプロジェクタとUstreamに分ける予定だったんですが、アップコンバータのVGA出力にプロジェクタが対応していなかったので(640x480だったのが低解像度過ぎて)、急遽モニタ用のマシンにいったんADVC-55で取り込んで、その画面をXGA出力のサブ画面として出力してスクリーンとUst配信マシンに出すと言う構成に方針転換したのでした。この画面出力用アプリとしてはBear's Handを使用しました。

以上の用に、マシンの負荷という面でも、人員の作業負担と言う意味でもかなりバランスの良いシステムになっていたと思われるので、みなさんの参考になればと思いましてまとめさせていただきました。

【追記@2010.9.19】配信用のマシンはMB134LL/J ユニボディになる前のMacBook Proです。Core 2 Duo 2.5G/4G/250Gのマシンですね。モニタ用のマシンはユニボディ(たしかCore 2 Duo 2.8GHzか3GHz)だったので、当初そちらを配信に使う事も考えましたが、やはり使い慣れてるマシンである方がトラブル時の対処に大事だと見てそれぞれ自分のマシンを使うようにしました。あと、「X1204USBなんだから配信用マックとの接続はUSBだろ〜」というツッコミが入りましたが、当日はUSB接続はうまく行かなかったため、ラインインに接続してありますので、緑のままで正解です。こういう場合にも対処できるように、USBと決めつけずにどっちでも大丈夫なようにケーブルを用意ししておくのも現場仕事では大切ですね。

2010年9月10日 (金)

Viewer数のログを取得

最近RTMPの解析をしてまして、その副産物として こんなものが出来ました。

Mac OS X用のコマンドラインtoolですが、現在見ているUstreamの番組のViewer数をログに書き出せるようになります。自分でClientのRTMPコネクションを張るのも面倒だったので、tcpdumpと同じくpcapを使ってパケットを横取りして覗いているのでroot権限が必要です。

sudo ./UstViewers | tee log.txt

等のようにしてお使いください。コマンドラインツールの使い方も分からんという質問にはお答えできませんので悪しからず。と、突き放しモード。(^^;

バイナリダウンロード

いちおう、sudoで動かさないといけないので、心配な人もいるでしょうからつたないソースも… Mac OS Xでしかコンパイルもしていませんが、たぶんLinuxやCygwinでもコンパイル出来るんじゃないかと思います。たぶん gcc -std="c99" -o UstViewers -lpcap main.c でコンパイルできるハズ…(さくらインターネットのFreeBSDではこれでMakeできました、root権限無いしUstも見られないので動かしても意味無いですが…)

ソース

プログラミングには、こちらを参考にさせてもらいました。 http://www.tcpdump.org/pcap.htm

なんだかFlashのViewer数と20くらいの誤差があるようなんですが、なぜかは不明です。同じデータ見てるはずなんですけど、なんか拡張ルールがあるのかもしれません。こちらは、viewersとかAll viewersとかのストリングを見つけて、その後のdoubleらしき領域を読んでるだけなので、それ以上のルールがあるかどうかは不明なんで対処のしようがありません。

【追記】あまりにも雑な判定だったので、だいぶとんでもない値を表示したりする事があったり、データが取得できなかったりしたのを多少改善しました。(まだまだ真面目にはやってませんが…)それとExcelとかで後処理もしやすいように、tab区切りにして日付の表記も直しました。BSDライセンス条項もソースに追加しましたのでライセンス書いてないって記述を削除。

【追記2】どうもstdoutのflushがうまくできてなかったんですが、なんとか直せたようです。良かった。FreeBSDでコンパイルチェックもしてみたので、それについての記述を追加。

【追記3@2010.9.19】有線LANでしかチェックしてなかったので、無線LAN接続時にen1を指定できなくて困りました。-i en1と言う風にパラメータで監視インターフェースを指定できるようにしました。あと、Usageもプリントするように整備しました。

最近のトラックバック

オヤマ日記飴

jun's Blog in English

Powered by Six Apart

nobi.com (JP)