LA4902モノラルアンプ
以前秋月で買っておいたLA4902を使ってモノラルアンプを組み上げました。2個で300円と安いんですが、ちょっと面白い方式の石で結構いい音するんですよね。DIPではあるんですがピッチが細かいちょっと特殊なパッケージなので、基板を起こしました。いつも通りEAGLEでパターンを引いて、エッチングはせずにEGX-300で切削です。
モノラルアンプなので、出力端子(青いの)は2ピンです。ICの横のスイッチはスタンバイコントロールのスイッチです。いちおうiPodとかに繋いで使えるようにしたので、ステレオ入力を抵抗でミックスしてカップリングコンデンサ経由でICの入力に突っ込んであります。ボリュームもiPodのを使えばいいので基板には乗せてありません。
基板の裏を見ると切削で作られたパターンがよく見えますよね。裏面には表面実装部品も乗っています。3pinの小型部品はショットキーダイオードです。ピンもランドも非常に小さいのでハンダ付けは結構大変です。さらにレジストも乗っていないので気をつけないと横のグランドプレーンに簡単にショートしてくれちゃうので、ハンダ付けは非常に難しいです。
なんでわざわざモノラルアンプなのかというと、スーパーウーファを作ろうっていうネタもあるんですが、とりあえずHardOffでジャンクで1000円で買ってきたベースアンプをまともに鳴らしたいってのがあったんですね。なんせジャンクなんでボリュームは全部ガリってるし、屋外で使うのにバッテリからインバータ経由で使うとインバータのノイズが全部乗ってくるという代物でした。(平滑コンが容量抜けしてたんでしょうね)
トーンコントロールなんて入れてないので、そこのボリュームは全部ネジで封鎖、ヘッドホン端子もDCジャックに化けてます。もうちょっと体裁良く塞ぐ方法は検討中です。なんせそこそこの音量で鳴らす事を想定してるので、あんまり緩い固定だとびびったりしそうですからねぇ。
これでとりあえず目的の屋外利用しやすいDC仕様のアンプができ上がったわけです。音もなかなかGoodです。18Vくらいまでかけられるので、もうちょっと音量は頑張れるかも知れませんが、とりあえず12V1AのACアダプタを使用して部屋でBGMかけとくには十分すぎるくらいの音量にはできてます。箱の中にはまだ余裕もあるので、バッテリ内蔵なんてのも面白いかも知れませんね。
ま、ともあれ2000円以下くらいでこれくらいのクオリティの物がえられれば、とってもお得だと思います。頒布希望でもあればまたPCBCARTで基板量産しましょうかねぇ。ご希望があれば、コメントでもつけてください。
オカさん。無事鳴ったようで良かったですね。
そうそうガンガン鳴らしても、ほわっと暖まる程度なんですよねぇ。結構低抵抗の負荷でもドライブ出来ちゃいますから、8Ωのスピーカーなら3つくらいはパラッても鳴っちゃいますよ。
もうちょっとしたら@eleでキット化も考えているので、そちらもお楽しみに〜。
投稿: ながやま | 2008年6月 4日 (水) 22:31
ながやまさま、こんばんは。
ちょこっと頭を出している25ピンになんとか半田付けをして5Vを印加したところ見事に音が出るようになりました。トランジスターは2SC3225のままですが何の問題もありません。ながやまさまのお陰でようやく完成致しました。どうもありがとうございました。
放熱器は付けていないのですが、結構大音量を出してもLA4902はほんのり暖かいだけなのがちょっとびっくりです。
感謝御礼申し上げます。
投稿: オカ | 2008年6月 4日 (水) 21:26
スタンバイ端子は逆でしたか! これでは何をやっても音が出る訳ありませんね。足はもぎ取ってしまってはありますが、ちょこっと頭は出ているのでなんとか半田付けしてみます。
いろいろアドバイスどうもありがとうございました。
投稿: オカ | 2008年6月 1日 (日) 22:15
いや、スタンバイ端子の論理は逆です。名前がちょっと悪いですよね。電圧を印加した場合にアンプがオンです。 LA4906の資料ですが、以下の記述があります。
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スタンバイ機能について
・21ピンはスタンバイスイッチ端子で、 外部抵抗(R1)を通して約3V以上を印加することにより、アンプがオンする。
・スタンバイスイッチ用印加電圧として、 13.2Vを超える電圧を印加する場合には、 5ピン流入電流が500μA以下となるよう、次式によりR1の値を求める。
R1= (印加電圧-1.4V) / 500μA -10kΩ
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ということなんで、もぎ取っちゃった25ピンにどうにかしてプルアップしてやれば鳴ると思いますよ。多少パッケージ掘ってでもハンダ付けしてやるしかないですねぇ。(^^;
投稿: ながやま | 2008年6月 1日 (日) 22:03
ながやまさま、さっそくのお返事どうもありがとうございます。
当該トランジスタ、さっそくあたってみます。
25ピンですが、スタンバイ機能は使用するつもりがないのでもぎ取ってしまいました。このピンってスタンバイ時(音を出さない)に5Vを印加せよ、ってことですよね。ちょっと不安になってきました。なにせ秋月で買った時についてきた簡単な資料しかないもので・・・。
投稿: オカ | 2008年6月 1日 (日) 21:45
オカさん初めまして〜。今日は妙にコメントがつく日ですね。:-)
2SCだとfTが高すぎるんじゃないですかね?30MHz以下のものを使えってドキュメントに書いてあったと思います。
うちで使ってるのは、千石で買った2SD1667とか、秋月で安かった2SD1828とかですね。もっと小さい手持ちの2SD667とかでもちゃんと鳴ってますよ。
音が全然出ないっていうのであれば、25ピンのスタンバイ端子がプルアップされてないとかってことはないですか?
投稿: ながやま | 2008年6月 1日 (日) 21:01
初めまして、オカと申します。一つご質問があります。私もLA4902でアンプを組んでみたのですが、うんともすんと鳴りません。おそらく5,6ピンあたりに取り付けるSWトランジスタの選択を誤った気がします。ちなみに2SC3225を使用しました。どのようなトランジスタをご使用かお教えいただけないでしょうか。よろしくお願い致します。
投稿: オカ | 2008年6月 1日 (日) 20:49
コメントありがとうございます。
ほんと消えちゃってますねぇ。4906とか4911あたりも同じ方式だったんですがそれらも無いってのは紛争でもあったんですかねぇ???
投稿: ながやま | 2008年4月26日 (土) 01:17
三洋のhpからLA4902だけではなく同種のIC(LA4901、LA4903,LA4905等)がすべて消えていました。
保守・廃止品の検索でも出てきません。
特許問題があったんでしょうか?
投稿: ha2625 | 2008年4月25日 (金) 22:22
LA4902は、僕も秋月で買ってありますが、いつ作れるのか?
NSのLM4766はNSのサンプル申し込みでもらったるし。
ところで、この手のアンプはここの2/3位にあるClass G か Hでしょう。
http://en.wikipedia.org/wiki/Electronic_amplifier
ただし、IEC規格では、オーヂオアンプの動作階級はA,AB,B,Dだけです。
後は言った者勝ちらしいです。
降圧チョッパではなく、外部に電源を用意したClass G/Hは30数年前に
日立がやっていました。
リニアアンプ自体はA級で、Extended Class A とか言ったと思います。
電源電圧を無段変速するのは、もしかすると三洋の特許鴨知れません。
投稿: ha2625 | 2008年4月22日 (火) 19:27
どうなんでしょうねぇ?でも、これには特許上げてもいいなぁって思えますよね。これってたしか1月に持って行って聞かせましたよね?
発熱は殆どないですね。かなりガンガン鳴らしてもホンノリ暖かいかも〜って程度です。
D級アンプのノイズは激しそうですしねぇ。最近出て来た秋月のアンプキットで2.4GHzの無線マウスが止まった人がいるようです。(^^;
投稿: ながやま | 2008年3月 8日 (土) 22:47
ノンリニアアンプの原理って、三洋の特許なんですかね?それとも一般的な思想で昔からあったのでしょうかね。ユニークですね。D級アンプと比較すると発熱は大きくなるでしょうが、出力フィルタが要らなくなりますね。
投稿: やまけん | 2008年3月 8日 (土) 21:08